年代別美白ケア2

年代別美白ケア、引き続き30代~40代です。
個人差もあると思いますので心の年齢で見ていただくのもよいかなと・・・

~30代の方

自分の生活スタイルが確立してくるとおのずと必要な物は見えてきますよね。
美容に関しても人と比べたり、真似をするばかりでなく
自分の体質や肌質、それらを踏まえた上で長期的な計画が立てられるようになるのも
この年代ぐらいからではないでしょうか。
こと美白については他のどの悩みより長期的戦略と忍耐が必要。
「白肌美人」をイメージしながら自分のライフスタイルとのすり合わせを始めるお年頃かもしれません。

<具体策:お気に入りの日傘を手に入れる>
体育会系だった人ほど、自分がレースの日傘をクルクルしている姿は想像しづらいと思います。
でもやっぱりあった方がいいと思います。どうしてもな方は麦わら帽子でも可。

~40代の方

肌も体も「老化」という大きな変化を否応なしに実感し始める年代だと思います。
老いに向かっている自分を認める事、そして30代で立てた戦略の練り直しを迫られそう。
美白についても日常ケアで効果が上がらなければ基礎、スペシャル、インナーと、
レベルアップを考えたいですよね。
それでなくてもこの時期から始めるケアは一生続けるぐらいの長期的視野はやはり不可欠。
お財布とも相談しつつ、前向きに検討しましょう。

<具体策:保湿と美白はセットで!>
ハンパなく乾いてきます。美白成分の浸透を助ける為、乾燥摩擦を防ぐ為にもぬかりない保湿対策をおススメします。

年代別美白ケア1

「美白」を気にしだすのは、およそ30代超えてぐらいからかしら、と
自分ものさしで勝手に想像していたのですが、
某検索結果にて意外にも、「美白」に関心のある若い方が多い事にびっくりしました。
それにしても中学生はまだ早すぎじゃ、なんて思ったのですが
「お母さん命令でUVケア」なんて子もいて、美意識の高いお嬢さんはやっぱり育ちが違う!

勝手に年代別おススメ美白ケアなんて考えてみました。
(専門家ではありませんので、あくまでもご参考程度にどうぞ)

~10代の方
私は「お母さん命令でUVケア」は大賛成。
但し神経質にならず、やっぱり外には出ていただきたいなあと思います。
この年頃の日焼けは、無理せず健康であれば先のターンオーバーを繰り返す事で
ちゃんと本来の白さにまでは回復するはず。

肌で気をつけたいのは二次性徴からのホルモンバランスの乱れと、それに伴うしつこいニキビ。
ニキビ跡の傷がそのままシミになってしまう場合もあるからです。

もちろん「青春の証」と開き直ってしまうのもアリですが
(一時を越えると急に治る事も多いですから)
あまりひどく繰り返すものや、傷になったり化膿したりしてしまうと少し問題です。
専門家に相談して適切なケアを心がけてください。

<具体策:栄養、睡眠、そして洗顔。ゴシゴシ洗いは禁物ですよ!>

~20代の方
おしゃれもお化粧も一番アレコレしてみたいお年頃ですよね。
いっぱい試して自分にあうケアを探してみてください。

社会に出て世界が広がると興味の範囲も誘惑も学生の頃の比じゃないハズ。
こと美容に関してはストイックに「自分ライン」を見つけるのがこの年代の課題かも。
「水着で砂浜で大はしゃぎ」は後の人生に後悔を残さない為にも
この年代でしっかりこなしておいて欲しい所ですが、美白の為にもアフターケアに手抜きは禁物です。
 
<具体策:週に一度は自宅でゆっくりセルフエステ。自分自身をいたわる時間を意識してとってみてください。>

黒くなる原因

もともとの肌色がメラニンの量、または作られる過程によって違うという所まではわかりました。
という事は、人種や個人差はさておきその人なりの美白を目指すのなら、
まずは不必要にメラニンを作らせなければいいんですよね。

メラニンは何の影響を受けて作られるのでしょうか。

まずは紫外線です。
もともとこの紫外線の悪影響から肌を守る為にメラニンは存在するのでしたね。
それなら紫外線を極力防げば、不要なメラニンをは作られないはず。

むやみに日の下に肌を晒す事を避けて、日傘や帽子、手袋などでガード。
今はUVカット加工の衣類や小物もたくさん選べるので心強いですね。

もう一つ意外と忘れがちなのが摩擦による色素沈着。
過度の度重なる摩擦によってもメラニンは生成されます。
足の付け根や脇のように、衣服との摩擦で黒ずみがちな部分や
膝頭のように晒されている事で外との摩擦が増えてしまいがちな部分など
紫外線に当たらずともどんよりと黒ずんでいる場所は多いですよね。

直接肌にあたる布地にはできるだけ優しく、摩擦係数の少ない物を選ぶ事も大事かもしれません。

余談ですが、前述の外人さんの甲羅干し。
日光浴のメリットは、自立神経系へのメリットや骨粗しょう症の予防など数あるかと思います。
ただどちらも普通に日常生活を送っていれば、その恩恵に十分あやかれる程度の太陽光は浴びているのだとか。
美肌・美白の為にはやっぱり日陰を選んだ方がよさそう。。。

肌色の理由

「美白」とは某辞書によると「白い肌を目指す(美容上)の価値観」の事だそうです。

但し、いくら白い肌を目指すと言っても私達がロシアのお嬢さんのような
白さを手に入れる事はやはり不可能ですよね。
そもそも、肌色を決定している物ってなんでしょう?

ずばり、ご存知メラニンです。
メラニン色素の量が多い事で肌色は黒く見えるのだそう。
そのものは黄褐色なのですが、たくさん集まると濃い茶色になりますよね。

メラニンはメラノサイトの中、メラノソームという工場で作られます。
人種による肌色の差はそのメラノソームの構造や活性度にあるとの事。

ちなみにメラノサイトそのものの数は、人種による差はないそうです。
なんだか不思議ですね。

メラニンは毎日作られますが、ターンオーバーによって不要となった分は排出されます。
しかし時に過剰に生成されたり、皮膚上に居残ったりするメラニンが「シミ」「そばかす」になってしまうのです。

もともとメラニンは紫外線から肌を守る為に必要な物。
有色人種の肌の色はそれだけ「守る必要」が高い環境に長くあった人々の、
細胞レベルの進化の結果と言えるかもしれません。

必要な時に必要な分が作られ、不要になったら速やかに排出されるというサイクルが
美白にとっては何よりも大切な事なんですね。

美白inアジア

欧米のお友達には「もっと焼きなさい!」なんて言われちゃったけど、
「日本美白神話」に最近はアジアの熱い視線が注がれているようです。

お隣韓国や中国では「美白熱」が確実にヒートアップしているとの事。
日本製の高機能美白化粧品が飛ぶように売れ、自国での商品開発にも余念がないそうです。
ともあれ価値観を共有できるのは喜ばしい事ですね。

特に韓国は、美白問わず優秀なコスメが日本でもたくさん手に入るようになりました。
韓国の女性の肌は、キメが細かく美しいと言われるアジア勢の中においても、
頭一つ抜き出ている感があります。心強い限りですね。

「美白」を心がける習慣こそが、アジアにとって新しい、共通の美の常識になっていくのかもしれません。

余談ではありますが、この「美白」という言葉。
一説によると某化粧品メーカーさんが、美白に特化した商品を売り出した時の宣伝文句として考え出されたそう。

なのでそれまで「美白」という言葉はなかったのだそうです。
「美白」という言葉が使われだす以前は「漂白」と言っていたそう。
なんだかお洗濯みたいですね。。。

美白in欧米

日本の「美白神話」が国民性なら、海外の「美白」についての感覚はどのようなものなんでしょうか。
少なからず気になりますよね。

日本ではあまり見かけない光景の一つに
公園やホテルの屋上での甲羅干しがあるような気がします。

もちろん日本でもたまに見るのですが、たいていは積極的に「日焼けをする」為ですよね。
けれど欧米でのその光景は「普通の人々が健康の為、日常的に日光浴」が目的のようです。
キャミソール1枚、男性なら上半身裸で、公園の芝生でうつぶせになっている姿に
美白を気にする私たちは、少しハラハラさせられてしまいます。

さてこんな話も。
日本人の若い女性が旅行先で欧米のお友達と、それぞれが使っている化粧品についての会話を楽しんでいました。
そして美白美容の商品についてのおススメをたずねた所、こう切り替えされてしまったそう。

「あなた十分白いじゃない!!なんでそれ以上白くなりたいの?」

うーん・・・なんでと言われても・・・ですよね。
だって白くなりいたんだもん・・・という、これがきっとジャパニーズ美白神話。

おそらくリップサービスじゃないよなあ、と感じたのはその後の
「貧乏くさいからもっと焼きなさい!」という台詞だったとか。
あまり白いと「バカンスにも出かけられない貧乏人」という捉え方もあるそうです。

セレブほど日焼けをしているかどうかは国や流行によっても左右されるようですが、
確かにバカンスに毎年1ヶ月近く費やす事が普通の欧米では、
まったく日焼けをしていない、イコール「ちゃんと休暇取った?」という流れにはなりそう。
(貧乏かどうかは余計なお世話ですが。。。)

いずれにしても不自然な肌色はタブー、少しくらい日焼けをしていた方が健康的。
必要以上に美白にはこだわらない、というのがほぼ共通の認識のようです。

美白天国日本

今回のテーマは「美白」でお送りします。

さて美白天国日本。日本では昔から「色の白いは七難隠す」とも言われます。
私たちの母世代(お若い方からするとおばあちゃま?)の
白肌へのこだわりは、私たちより更に強いものだったようで、
なぜかこぞって、自分の肌より一段白いファンデーションをつけたがるんですよね。

美白へのこだわりは、歴史と国民性から来ていると言っても過言ではなさそう。
国交の限られた島国であった事や、その美意識にも関係が深いようです。
多様な人種の往来がある、欧米の方にはあまり感じない傾向です。

かつて「日本の美の文化は、闇と光のコントラストにこそある」と言った近代作家がいたそうです。

これは主に光源の乏しい夜に浮かび上がる明るさ、その明暗や強弱を美しいと感じる心のよう。
(もちろん精神美のような部分も含むかと思いますが、今回は割愛。)

浮かび上がる明るさ・・・そう、それは「白い肌の女性」。
現代では少し悪趣味と思えなくもない、総金箔張りの屏風も部屋も
当時の柔らかいろうそくの炎に照らされる事で、その前に座る対象にはレフ板のような効果をもたらします。
もちろんただでさえ暗い室内、白ければ白いほど明るくあでやかに美しく見えるという訳ですね。

平安絵巻の昔から、浮世絵から古典芸能から美しい人の顔は見事に「まっ白」です。
逆に鬼や天狗などは白以外の色を塗られる事が多いですよね。

白は「美しく」「正しい」色という価値観が、しっかり根付いている故の美白神話なのかもしれません。