基礎化粧品を選ぶ1
ここまでは生活スタイルから美白へのアプローチをお話ししました。
ではもう少し積極的に、美白を意識した肌へのお手入れに照準を合わせていきましょう。
毎日使う洗顔、ローションなど、基礎を中心に選んでみたいと思います。
美白機能に特化した基礎化粧品は各メーカー、
価格も配合成分もイメージも様々な美白ラインを打ち出しています。
何を基準にすればいいのか悩みどころだと思います。
1.「狙いたい効果」に的を絞る
予防なのか、できてしまったシミへなのか、全体的にトーンアップなのか、一箇所集中なのか、
ターゲットにしている年齢層等々、ピンとくる効能が必ずありますよね。
「キャッチコピーが上手か」「CMがカッコいいか」ではなく、
「その効果こそが自分に必要か」で選んでみてください。
2.「配合成分で選ぶ」
美白をうたう成分は、ケミカル、オーガニック関わらずたくさんあります。
色々試した方は自分との相性のような物をすでに肌で感じてらっしゃるかも。
何がどういいんだかわからないけど、なんだか合うな、好きだなという感覚は
理屈ではなく、自分の経験で磨き上げた事。少なくとも自分の肌にとっては
相当に有効なものさしだと思います。
新成分や新ジャンルを試す際にはぜひ予習を。
カウンセリング化粧品の場合は美容部員さんに相談してみてください。
ターンオーバー
少し前の項で「ターンオーバーによって日常の不要なメラニンは排出される」というお話をしました。
ヒトの表皮細胞は基底層で作られたのち、約28日かけて押し上げられ、
最後は角化、不要な角質として剥がれ落ちます。
このサイクルをターンオーバーと呼んでいます。
28日、というのは1つの細胞の寿命。
美しく見える肌というのは、それぞれの細胞があるべき場所で、寿命を全うする事と言ってもいいかもしれません。
これらがうまくいってはじめてメラニンの排出は正常に促され、
使った高い美容液の効果も期待できるというもの。
そこでターンオーバーをスムーズにする為に心がけたい注意点をいくつか挙げてみました。
1.22時~2時はゴールデンタイム
よく言われるお肌のゴールデンタイムです。
ターンオーバーが活発になる、この時間にしっかり睡眠をとりましょう。
しっかりメイクも落として肌も心も清浄に。
ターンオーバーに使うエネルギーやパワーを妨げない事が大事なのです。
2.喫煙
喫煙の悪影響は体言わずもがなですが、ターンオーバーに必要なビタミンも大量に消費してしまいます。
特にビタミンCはスムーズなメラニンの排出にも大切な役割を担っているそう。
美白を目指す女性はやはり喫煙しないに越した事はないのかも・・・
3.10時~15時外出注意報
先にもお散歩、お買い物は早い時間か、夕方以降というお話をしました。
紫外線は直接日焼けの原因になるだけでなく、ターンオーバーにも影響します。
紫外線で傷ついた肌を急いで修復する為に、ターンオーバーが短くなるのです。
しかし所詮突貫工事、未熟な細胞では役割を全うしきれません。
本来剥がれ落ちるはずの角質が、メラニン色素もそのままに表皮に沈着するハメに。
ターンオーバーをスムーズにして、自らのパワーで美白効果を底上げしていきましょう。
摩擦を防ぐ
美白の大敵、もう一つは「摩擦による色素沈着」でした。
中でも直接毎日身に着ける肌着や、洗顔で使うタオルなどはその影響が大きそうです。
肌に優しいと言われる素材にはどんな物があるのでしょうか。
●オーガニックコットン・オーガニックシルク
自然な農法、栽培方法で作られた綿、またはそれを使った商品の事です。
農薬や化学肥料を使わないので体に優しいとの事。
またオーガニックシルクは、上記の方法で育てられた桑を繭を作る蚕が餌とします。
少し間接的ですが、これもオーガニック。
●素材加工
素材そのものではなく、素材を加工する事で肌への優しさを配慮した製品です。
<キチン・キトサン>
こちらを配合して作られた肌着は、アレルギーや敏感肌にも使える優しい素材との事。
キトサンの原材料は甲殻類や昆虫の表皮など。
製造工程は割愛しますが、現在はあらゆる分野で注目されているそうです。
(手術用の縫合糸、人工皮膚、食品、化粧品、衣料etc...)
<小繊維化>
綿の繊維を小さくする事で肌触りをなめらかにします。摩擦係数が小さいので敏感肌にも使える優しい素材になるそう。
<シルク・プロテイン加工>
天然で作られたシルク素材にセリシンを付着させた加工。
セリシンには肌の保湿に大切なアミノ酸が豊富に含まれているそうです。
<コラーゲン・カテキン配合>
素材にコラーゲンとカテキンを配合(付着?)させた素材。
潤いと抗菌作用で美白・美肌をサポートします。
紫外線を防ぐ2
紫外線を防ぐ、ポピュラーな方法のもう一つが日焼け止めを使用する事。
選び方と使用にあたっての注意点をいくつか挙げてみました。
紫外線には大きくA波とB波があります。
肌が黒くなる日焼けはA波、赤くヒリヒリしたやけどのような日焼けは主にB波の仕業です。
B波が主に、皮膚の表面に作用するのに対して
A波は肌の奥、真皮層にまで届いてその組織に作用します。
そう、シミの原因、美白の大敵は主にA波。
しかもシミだけではなく、組織の弾力低下を招いてシワの原因にもなるとの事。
日焼け止めにはそれぞれに対応する効果の基準が表示されていますね。
「SPF」や「PA+」などの単位です。
「SPF」はその数値が高いほど、B波を防ぐ効果が高い事を示しています。
「PA」はその後ろにつく「+」の数が多いほど、A波を防いでくれます。
そして日焼け止め使用の際は、その効果を最大限にする為にも以下の点に注意してみてください。
1.肌に合ったものを選ぶ
2.TP0やシーンに合わせて使いわける
3.ムラなく塗りのばす。また汗をかくような場合はマメに塗りなおす
4.ファンデーションを使っていなくても、きちんとクレンジングで落とす
効果的に使ってしっかり紫外線をカット。
健康維持、美白効果の促進につなげていきましょう。
紫外線を防ぐ1
肌のシミの主な原因に「紫外線」と「摩擦」が挙げられる事を少し前の項でお話しました。
効果的に防ぐ為にはどんな事に気をつけたらよいのでしょうか。
<紫外線を防ぐ為に>
1.紫外線を避けて外出
紫外線の強い時間帯の外出を極力避ければ、当然その影響は少なくて済みますよね。
スポーツやワンちゃんのお散歩、外を長く歩くようなお買い物等々、
今まで日中に済ませている用事を、日の高くなる前か夕方にシフトしてみては?
2.できるだけ肌を隠す
つばの広い帽子、長袖、長ズボン、手袋、ストール等々
焼けたくない場所を極力隠す事も大事。
最近は紫外線予防に意識の高い方々の影響や
衣類、グッズのデザイン、種類の充実もあって、
一昔前なら「そこまでしなくても」と少し敬遠しがちだった完全装備も
さほど目を引くものではなくなりました。
UVケア機能も充実。安価に選べるようになりましたよね。
ちなみに日傘の色については白より黒等諸説ありますが
(色によって吸収できる光線の種類が違う為だそうです)
「重要なのは色より生地の材質、<UV効果>のある商品なら
好きな色やデザインで選んで問題ナシ」という嬉しい意見も。
楽しみながら吟味したいですね。
顔じゃないけど美白
「美白」といえばもちろん肌、顔のシミやソバカスの事だとばかり思っていたら
こちらも意外でした。白くしたい場所は他にもいっぱいあったんですね。。。
その中でも顔以外の上位3つがこちら。
<乳輪・乳首>
黄色人種にピンクの乳首なんてありえないよ!といいつつ、
こちらも神話的ですがやはり憧れを捨てきれないもの。
けれど日光に当たる部分でもないのに、どうしてメラニンが増えてしまうのか。
原因の一つは下着の摩擦等による色素沈着。
サイズがきちんと合っている、肌に負担の少ない生地を使っているなど、
下着選びにも気配りが必要です。
そしてもう一つは妊娠。
妊娠すると黄体ホルモンの分泌が活発になります。そしてメラニンが多く作られ茶色くなってしまうのだとか。
出産後多少薄くはなりますが、完全には元の色に戻す事は難しいようです。
<腕・背中他>
顔はしっかりケアしていたのに、気づいたら腕に小さなシミがいっぱい!
手、腕や首から背中の上部にかけてはシミの数が年の数と正比例する、容赦ない部位です。
しかも・・・ホントある日急に気づくんですよね。
気づいた時には増えたホクロと広がったシミ、岩のような指の節や乾燥した甲。
その加齢臭たるや「ちょっ・・・誰の手!?」思わず現実逃避したくなるほどです。
<歯>
「美白」で調べていたら「歯」「ホワイトニング」「審美歯科」等々がヒット。
しかしこれこそ万国共通で白さが美しい部位ですよね。
お家でできるセルフケアキットも最近は種類が豊富ですが、
やはり口腔衛生はプロに定期的におまかせするのが常。
40代からは3人に一人が歯周病ともいいます。
まずは歯や、それを支える歯茎そのものが健康でなければ美白も何もないですもんね。
人によっては、もしかして一番時間とお金(と肉体的苦痛?)が必要な美白なのでは・・・?
年代別美白ケア3
引き続き年代別美白ケア、50代以上です。
~50代の方
美白という視点でも、もちろん美容、健康全般においても
この年代以上のケアの要は「女性である事を楽しみ続ける」という事に尽きる気がするのです。
美白への積極的アプローチも、今だから挑戦できる事は少なくないかも?
ホクロやシミと一緒に育ってしまったコンプレックス、取り去る相談をお医者さんとしてみてもいいかもしれません。
<具体策:毎日の食事に大豆製品をプラス&いつもの美容・ファッション誌を変えてみる >
閉経に伴い減少する女性ホルモン対策に。ホルモンバランスを整える事は正常なターンオーバーにも不可欠です。
またいつもと違う雑誌をめくってみると新たな発見があるかもしれません。
~60代以上の方
今こそは自分なりの美の、自分自身が集大成であると、胸を張っていたいなあと
まだ60代が少し先の若輩は望んでいます。
この年代の方については実際のシミ・シワの数、濃さにかかわらず
「綺麗である自分に自信と自覚がある」という事が美しさの基準かもしれません。
自信がある、というのはしっかりとした意識を持って、
長い間自分の美に対しての努力を積み重ねてきたという事。
<具体策:ささやかに美しい事と、日常的に触れてください。>
美しさって掛け算ですよね。出会う事で必ず相乗効果があると思うのです。
ケアというよりは、また余談になりますが
最近は本当に美意識の高い、そして美しい先輩方が増えて
自身年をとる事への恐れや不安を取り除いていただいています。
また憧れの対象として発奮させられています。
「彼女のようになれるのなら、私は早く歳をとりたい!」と思えるほどに。
もちろんそんな風に成長できる事に一朝一夕はありえないのですが。(苦)